ウクライナへの長距離ミサイル供与、合意近づく=米当局者
ロイター / 2024年9月3日 19時6分
9月3日、 米国がロシアの内陸部まで射程圏に入る長距離巡航ミサイルの供与についてウクライナと合意に近づいていることが、米政府当局者の話で明らかになった。写真は米国とウクライナの旗。米国防総省で8月撮影(2024年 ロイター/Daniel Becerril)
Mike Stone Patricia Zengerle Gerry Doyle
[ワシントン 3日 ロイター] - 米国がロシアの内陸部まで射程圏に入る長距離巡航ミサイルの供与についてウクライナと合意に近づいていることが、米政府当局者の話で明らかになった。ただ、米側の技術的な問題解決のため実際の納入までに数カ月かかるという。
供与が検討されているのは空対地の長距離巡航ミサイル「JASSM」で、今秋に発表する見込み。ただ、最終決定はまだ下されていない。
軍事アナリストらは、ウクライナが現在保有する大半のミサイルより射程が長く、ステルス性も備えるJASSMの使用を開始すれば、ロシア軍の部隊集結地や補給部隊が大幅に後退する可能性があリ、ウクライナに戦略的な優位性をもたらすかもしれないと指摘する。
JASSMはこれまでのところ米設計の航空機のみに搭載されている。ウクライナは将来的に米国製F16戦闘機数十機を運用する見通しで、1機につきJASSM2発を搭載できる。
ウクライナ東部でロシア軍は攻勢を激化しており、ウクライナは米欧に長距離兵器の供与強化を訴えてきた。
米政府が供与を検討しているJASSMが射程約370キロの旧モデルか射程約800キロのモデルかは不明。JASSMはロッキード・マーチン製。
ある米議会関係者は、ウクライナにJASSMを供与することになれば、米国が供給する兵器の使用制限を撤廃する圧力が生じることにもなると指摘。ロシア領内への攻撃を認めなければJASSMの効果が限定的になるからだ。
米国はロシアとの対立がエスカレートするのを懸念し、ロシア領内深くの標的を攻撃できる兵器の供与を避けてきた。
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