アイスランド中銀、0.25％利下げ インフレ鈍化で緩和開始

[コペンハーゲン ２日 ロイター] - アイスランド中央銀行は２日、政策金利を２５ベーシスポイント（ｂｐ）引き下げて９．０％とし、インフレが緩和したとの見解を示した。

声明で「一部の一時項目が重荷となっているものの、価格上昇の範囲と頻度は徐々に減少している」と分析した。

中銀のインフレ目標は２．５％。金利は２０２１年の０．７５％から徐々に引き上げてきたが、過去１年は据え置いていた。

中銀は、９月のインフレ率が前年比５．４％となるなどインフレは最近緩和していると指摘。「経済活動は金融引き締め政策に沿って鈍化し続けているが、インフレ持続に加え、目標を上回るインフレ期待、強い内需には注意が必要」との見解を示した。

アイスランド経済は物価上昇のほか、地震や火山噴火を巡る不確実性に直面している。