サウジ非石油民間部門ＰＭＩ、9月は56.3に上昇 4カ月ぶり高水準

[アブダビ ３日 ロイター] - ９月のサウジアラビア非石油部門購買担当者景気指数 （ＰＭＩ、季節調整済み）は５６．３と８月の５４．８から上昇し、５月以来４カ月ぶりの高水準となった。強い需要で新規受注の伸びが加速した。

ＰＭＩは５０が景況改善・悪化の分岐点となる。

新規受注を示すサブ指数は５９．３と、８月の５６．８から上昇した。７月には１年１０カ月ぶりの低水準を記録していた。

需要の回復とプロジェクト承認の増加が相まって、企業活動は全体的に改善。生産を示すサブ指数は８月の５８．１から５９．７に上昇した。長期平均はわずかに下回った。

リヤド銀行のチーフエコノミスト、ナイーフ・アルガイス氏は「サウジアラビアの石油収入への依存を低下させる上で重要な役割を果たす内需拡大に企業が対応している」と指摘。

石油の減産と原油価格の下落という現在の状況を考えると、非石油部門の成長は特に重要だと語った。

今後１２カ月間の事業見通しに関する企業信頼感は、５カ月ぶりの高水準を記録した８月から低下した。