台湾、香港亡命者のイベント妨害で中国人2人を強制送還

　１０月３日、台湾政府は、台北で１日開催された香港亡命者の抗議デモに嫌がらせをした中国人２人を強制送還したと発表した。写真は中国と台湾の国旗。２０２２年８月撮影（２０２４年　ロイター／Dado Ruvic）

[台北 ３日 ロイター] - 台湾政府は３日、台北で１日開催された香港亡命者の抗議デモに嫌がらせをした中国人２人を強制送還したと発表した。

台湾には、厳格な国家安全保障法が施行されたために香港を離れた多くの香港人コミュニティーがある。

親香港の市民団体によると、中国の建国記念日となる１日に台北中心部の商業地区、西門で香港から亡命した人々が小規模な抗議デモを行なったところ、中国人グループに暴言を吐かれたり、押し倒されたりした。その後、警察が介入したという。

台湾で対中国政策を担当する大陸委員会は、この騒動に関与した２人の中国人は親戚を訪ねて台湾に来ていたが、入国許可を取り消され、強制送還されたと説明。「台湾を訪れ、国家の安全と社会の安定を脅かす違法または不正な行動をとった中国本土のいかなる者に対しても、直ちに厳正な措置をとる」と声明で述べた。

中国で台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室からのコメントは得られていない。