米経済、7月に回復ペース鈍化 道のり一様でない=連銀総裁
ロイター / 2020年8月4日 6時1分
米セントルイス地区連銀のブラード総裁は3日、新型コロナウイルス感染拡大の影響から米経済は5月と6月に予想外の回復を見せたものの、7月に入り回復ペースは鈍化しており、この先の道のりは一様ではないとの見方を示した。ワシントンのFRB本部で2018年月撮影(2020年 ロイター/Leah Millis)
[3日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は3日、新型コロナウイルス感染拡大の影響から米経済は5月と6月に予想外の回復を見せたものの、7月に入り回復ペースは鈍化しており、この先の道のりは一様ではないとの見方を示した。
ブラード総裁はセントルイス地区連銀が主催したオンラインイベントで、米経済は4月に底を付けたように見えると指摘。「新型ウイルス感染拡大は危機で、改善と悪化を繰り返すため、この先、事態が円滑に推移すると予想するべきではない。7月の減速はこうした考えと整合性が取れていると考える」と述べた。
その上で、新型ウイルスに対するワクチンの必要性を強調しすぎると、人々は外出に一段と消極的になり、その結果、企業倒産が増え、経済が深刻な影響を受けると指摘。「ワクチンがある日突然開発され、全てが解決すると人々に期待させておきながら、経済を不況に陥れることは避けたい」とし、マスク着用のほか、新型ウイルス検査の拡充などを通して、他人と接触する可能性が高い場面にも安心して出ていけるようにしたいと語った。
その後、記者団に対し、マスク着用が広く浸透すれば、新規感染、および感染による死亡を全国的に制御可能な水準に低下させられると指摘。議会で協議が膠着している新型ウイルス追加対策については、「合意に向けた双方の意思は強い」とし、いずれは合意が得られるとの見方を示した。
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