米ユナイテッド、超音速機購入へ 飛行時間短縮
ロイター / 2021年6月4日 8時40分
6月3日、米ユナイテッド航空は、米航空機ベンチャー、ブーム・スーパーソニックから超音速機「オーバーチュア」15機を購入する合意を結んだと発表した。写真はシカゴの空港に駐機するユナイテッドのボーイング機。2019年6月撮影(2021年 ロイター/Kamil Krzaczynski)
[3日 ロイター] - 米ユナイテッド航空は3日、米航空機ベンチャー、ブーム・スーパーソニックから超音速機「オーバーチュア」15機を購入する合意を結んだと発表した。2003年に引退した「コンコルド」以降で初めて、超音速旅客機が世界の空に復活する見通しとなった。
合意では、安全性や運航、持続可能性に関する米国の基準をクリアし次第、15機を購入することになっており、35機を追加購入する権利も得た。
超音速機は音速以下の速度で飛行する亜音速機に比べて乗客1人当たりの燃料消費が多いとして、環境活動家から批判されている。
ユナイテッドは2050年までに温室効果ガスの排出量をゼロにする目標を掲げており、新たな超音速旅客機は2029年に見込まれる就航当初から、持続可能な燃料(SAF)のみで運航するとした。
オーバーチュアの座席数は65─88席で、料金は当初、ビジネスクラス並みに設定される見通し。大西洋横断の飛行時間は現在の半分の約3時間半に短縮される。
超音速機は騒音を理由に、過去に陸域上空の飛行が禁止された経緯があり、米連邦航空局(FAA)が陸域上空の超音速飛行を認めるかどうかが焦点となる。空港運営会社などからも、飛行音を亜音速機と同程度に抑えるよう圧力がかかるとみられる。
ユナイテッドは購入額を明らかにしていない。広報担当者によると、契約が結ばれ、保証金が既に支払われた。
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