台湾で震度6強、9人死亡・800人余負傷 台北で50回超える余震
ロイター / 2024年4月3日 18時41分
4月3日午前、台湾沖でマグニチュード(M)7.2の強い地震があり、台北市内の複数の地域で停電が発生したほか、震源地に近い東部花蓮県で建物が倒壊し、複数人が閉じ込められたとの情報もある。写真は同県で、建物の倒壊現場で作業する消防士ら。台湾消防当局の提供写真(2024年 ロイター)
Ben Blanchard Yimou Lee
[台北 3日 ロイター] - 台湾で3日午前、東部沖を震源とするマグニチュード(M)7.2の強い地震が発生した。震源に近い東部の花蓮では7段階中2番目に強い「震度6強」を記録。当局は9人の死亡を確認し、821人の負傷者が出ていると明らかにした。
また、バスで国立公園に向かっていた50人と連絡がとれなくなっているという。
台湾中央気象局によると、地震は午前7時58分(日本時間8時58分)に台湾東海岸沖で発生。震源の深さは15.5キロだった。
国営メディアは、台湾では過去25年間で最も強い地震だったと報じた。
消防当局によると、花蓮では77人がトンネルや倒壊した建物に閉じ込められたが、トンネルに閉じ込められた人々の一部は救出されている。地震による大規模な土砂崩れも起きている。
来月就任予定の頼清徳次期総統は花蓮を訪れ、「人命救助が最優先だ」とし、同地域への鉄道は4日に再開すると語った。
台湾空軍は、花蓮の基地にあったF16戦闘機6機が地震でやや損傷したが、すぐに任務に復帰する見込みだと発表した。
台北市ではすでに50回以上の余震を観測した。
電力会社タイパワーによると、全土で発生していた停電はほぼ解消した。2カ所の原子力発電所は地震の影響を受けていないという。
高速鉄道運営会社は、列車の損傷や負傷者は報告されていないが、検査のため列車が遅延する可能性があるとした。
半導体受託生産大手の台湾積体電路製造(TSMC)の工場がある南部の台南サイエンスパークは、各社の操業に地震の影響はないとした。
TSMCは、自社の安全対応規定に従い一部工場で従業員の退避措置を取った。その後、全員の無事を確認し、退避した従業員は職場に戻りつつあるという。
中国国営メディアは、台湾に近い福建省で揺れを感じたと報じた。
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