米、イランの報復けん制 大使館攻撃で国連安保理会合
ロイター / 2024年4月3日 11時3分
米国は4月2日、シリアの首都ダマスカスのイラン大使館周辺にイスラエル軍機によるものとみられる攻撃があったことを巡り、事前に通告を受けていなかったと国連安全保障理事会で説明した。写真は米国のウッド国連次席大使(2024年 ロイター/Eduardo Munoz)
Michelle Nichols
[国連 2日 ロイター] - 米国は2日、シリアの首都ダマスカスのイラン大使館周辺にイスラエル軍機によるものとみられる攻撃があったことを巡り、事前に通告を受けていなかったと国連安全保障理事会で説明した。また、米国に対し報復しないようイランに警告した。
米国のウッド国連次席大使は「われわれは自国の人員を守ることをためらわない」と言明。米国は今回の攻撃に全く関与せず、事前の知識もなかったと強調し、イランや親イラン組織に対しこの状況を利用して米側への攻撃を再開しないよう改めて警告すると述べた。
一方、イランは攻撃に対し「断固とした対応を取る」権利を留保すると述べ、イスラエルが国連憲章や国際法、外交・領事施設の不可侵に違反していると非難した。
イランの代表は「米国はイスラエルが犯した全ての罪の責任を負う」と主張。また、イランの外交施設に対する攻撃を非難するよう安保理に求めた。
ウッド氏はダマスカスで攻撃された建物の位置付けを米政府はまだ確認できていないとした上で「実際に外交施設への攻撃と確認されれば、米国にとって懸念になる」と述べた。
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