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バイデン米大統領の次男恩赦、民主党からも批判や懸念相次ぐ

ロイター / 2024年12月3日 10時44分

 バイデン米大統領が次男ハンター氏(写真中央)に恩赦を与えたことについて、共和党だけでなく民主党内からも批判が相次いでいる。9月5日、ロサンゼルスの裁判所で撮影(2024年 ロイター/David Swanson)

[2日 ロイター] - バイデン米大統領が次男ハンター氏に恩赦を与えたことについて、共和党だけでなく民主党内からも批判が相次いでいる。一部の民主党議員は、悪しき前例となり、トランプ前大統領の攻撃から民主党が守ろうとした司法制度に疑念を抱かせると懸念している。

バイデン氏は1日、銃の不法購入・所持で有罪評決を受け、税務不正で罪を認めたハンター氏の無条件恩赦に署名。息子が政敵によって不当に起訴され、標的にされたと述べた。

バイデン氏はハンター氏に対する2件の有罪判決には介入しないと公言していた。民主党のグレッグ・ランズマン下院議員は「父親としては理解できる。だが、人々に政府の仕事を信じてほしいと願う人間としては、これは後退だ」とⅩに投稿した。

トランプ氏は自身に対する一連の捜査で、米司法制度は民主党によって武器にされた腐敗した制度だと激しく非難してきた。トランプ氏から連邦捜査局(FBI)長官に指名されたカシュ・パテル氏を含む次期政権メンバーは、承認されれば司法制度を覆し、職員を解雇するなどと述べている。

民主党はトランプ氏が有罪判決を受けた事件で司法の公正さと信頼性を擁護してきたが、バイデン氏の恩赦でこれまでの主張が説得力を失う恐れがあると、党員の多くは懸念しているという。

一方、オバマ政権下で司法長官を務めたエリック・ホルダー氏はXへの投稿で、ハンター氏は不起訴処分になるべきだったとし、「恩赦は正当化される」とバイデン氏を擁護した。

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