1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

今年の世界経済は成長加速見込めず、IMFが見通し修正示唆

ロイター / 2020年3月5日 5時19分

国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は4日、新型コロナウイルスの急速な感染拡大に伴い、今年の世界経済は成長加速が見込めないという見方を示した。ワシントンで2018年9月撮影(2020年 ロイター/Yuri Gripas)

[ワシントン 4日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は4日、新型コロナウイルスの急速な感染拡大に伴い、今年の世界経済は成長加速が見込めないという見方を示した。また現在ではIMF加盟189カ国の3分の1に影響が及んでいるとした。

専務理事は記者会見で、2020年の世界経済成長率が昨年の2.9%を上回ることはないと明言。3.3%とした1月時点での見通し引き下げを示唆した。最新の見通しは数週間以内に発表するとした。

新型ウイルスへの協調対応が重要とした上で、IMFとして貧困国を対象に低金利融資を含む500億ドルの緊急融資枠を設けると表明した。新型ウイルスの流行で世界経済が景気後退(リセッション)に陥る可能性については発言を控えた。

国際通貨金融委員会(IMFC)は声明で、IMFに対し「支援が必要な加盟国に対し利用可能なあらゆる資金調達手段を使用する」よう求めた。

IMFは2月23日、世界経済の成長率は新型ウイルスの影響で0.1%ポイント下押しされると予想していたが、専務理事は、新型ウイルスの感染が中国以外の70カ国以上に急速に広がったことで、見方が先週変化したと述べた。

また、中国では感染拡大が鈍化しているものの、20年の成長率はIMFの最新の予測である5.6%を下回るだろうと指摘。一方で、中国の生産再開は現時点で約60%となっており、今後数週間で90%に達すると見込んだ。

世界の金融システムについては、08─09年の金融危機前よりもはるかに耐性があるとしたが、一段の感染拡大に備え、政策当局者による協調的な措置と予防策が必要と強調した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください