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コロナによる市場の動揺、政策当局に難しい課題残す=英中銀幹部

ロイター / 2020年6月4日 19時42分

[ロンドン 4日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)の幹部は4日、新型コロナウイルスの感染拡大で3月のマーケットは極度にボラティリティーが高まったが、その後は落ち着きを取り戻していると指摘、政策当局者に「難しい課題」を残したとの認識を示した。

英中銀の市場部門エクゼクティブ・ディレクター、アンドリュー・ハウザー氏がブルームバーグのウェビナー(ウェブ上のセミナー)で述べた。

同氏は「世界的な感染が再び拡大した場合や、経済指標が予想を下回る状態が続いた場合、金融マーケットは再び圧力に見舞われる可能性がある」と指摘。

3月と4月に見られた「キャッシュへの突進」を市場がどのように増幅し得るのか考える必要があると述べた。

同氏は「第1に、なぜ危機の重大な局面で、中核となる国債・マネー・外国為替マーケットを仲介機関が効率的にできなかったのかをわれわれは理解しているのだろうか」と発言。

また、多額の負債を抱え資本の少ないノンバンクが市場で果たした中核的な役割に政策当局は安心できるのか、自問自答する必要があるとの認識も示した。

「第3に、マネーマーケットファンドや一部のオープンエンドファンドには資金流出に見舞われやすいという構造的な傾向があるが、こうした傾向が金融の安定に突きつけるリスクにわれわれはどう対処すべきなのか」とも指摘。

「今回の危機で特に弱点が目立ったロンドン銀行間取引金利(LIBOR)から、われわれはどのような形でタイミング良く移行できるのか」と語った。

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