ユーロ圏経済、20年は12.6%縮小も 来年の回復限定的=ECB
ロイター / 2020年6月4日 23時50分
欧州中央銀行(ECB)は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に関連する制限措置が長期にわたり経済の重しとなるため、ユーロ圏は今年、深刻な景気後退に陥り、2021年の回復も部分的なものにとどまるとの見通しを示した。ブリュッセルで撮影(2020年 ロイター/FRANCOIS LENOIR)
[フランクフルト 4日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に関連する制限措置が長期にわたり経済の重しとなるため、ユーロ圏は今年、深刻な景気後退に陥り、2021年の回復も部分的なものにとどまるとの見通しを示した。
ラガルド総裁はベースシナリオとして、域内経済が今年8.7%縮小すると想定。新型コロナの感染拡大を抑制する制限措置が欧州の大部分で2カ月超にわたって実施されたためという。
その後、21年には5.2%、22年には3.3%のプラス成長を見込むが、ラガルド総裁はベースシナリオに対するリスクは下向きに傾いていると指摘した。
さらに悪化シナリオでは今年12.6%落ち込む恐れもあるとした。
ラガルド総裁は経済収縮と回復の度合いは「封じ込め措置の期間や効果、所得と雇用への悪影響を緩和する政策の成果、供給能力と内需への恒久的な影響の程度」によって決まると述べた。
またロックダウン(都市封鎖)措置や原油価格の急落を受け、インフレ見通しを大幅に下方修正。今年のインフレ率予想は0.3%と、従来の1.1%から引き下げ、ECB目標の2%近傍を大きく下回る水準に設定した。
2020 2021 2022
GDP growth -8.7% (0.8%) 5.2% (1.3%) 3.3% (1.4%)
Inflation 0.3% (1.1%) 0.8% (1.4%) 1.3% (1.6%)
2020 MILD 2021 MILD 2022 MILD 2020 2021 2022
SEVERE SEVERE SEVERE
Real GDP -5.9% +6.8% +2.2% -12.6% +3.3% +3.8%
HICP +0.4% +1.1% +1.7% +0.2% +0.4% +0.9%
*内容を追加しました。
この記事に関連するニュース
-
ユーロ圏インフレ率は鈍化の公算、リスクは両面的=ECB総裁
ロイター / 2024年4月20日 1時11分
-
焦点:依然好調な米経済、インフレ続けば世界経済の圧迫要因に
ロイター / 2024年4月16日 7時5分
-
アングル:ECB金融政策、実際にはFRBが左右か
ロイター / 2024年4月12日 11時12分
-
ECB、金利据え置き 声明で利下げ示唆
ロイター / 2024年4月12日 3時15分
-
ECB理事会後のラガルド総裁発言要旨
ロイター / 2024年4月11日 23時31分
ランキング
-
1周りの人にどう思われているか気になります…他人の評価に「一喜一憂」しないためにはどうしたらいいですか?【現役住職の“天晴れ”な答え】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月4日 13時0分
-
2箱根にフロントもない「無人ホテル」開業 〝不便さ〟感じる? 記者が体験してみた
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年5月4日 18時38分
-
3「工程見直しや調達先変更…」円安が中小企業を直撃、工夫も限界に
産経ニュース / 2024年5月4日 18時27分
-
4相鉄線「屈指の閑散駅」ついに一新へ! 大幅イメチェン&新改札も 完成時期は?
乗りものニュース / 2024年5月4日 8時42分
-
5Xがニュース投稿をAIで要約…活用する対話型AIグロックは「間違える可能性もある」
読売新聞 / 2024年5月4日 19時24分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください