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為替相場の高いボラティリティーを懸念=ブラジル中銀総裁

ロイター / 2020年9月4日 9時55分

[ブラジリア 3日 ロイター] - ブラジル中央銀行のカンポス・ネト総裁は3日、短期的資金フローやデイトレードの増加、歴史的な低金利を背景に、通貨レアル相場のボラティリティーが高水準にあるとの懸念を示した。

ここ数週間のレアル相場の上昇にもかかわらず、ボラティリティーは高止まりしていると指摘した。

その上で、政府の財政規律への取り組みや歳出上限規定の維持、経済改革の再開により、為替相場のボラティリティーは低下するとの自信を示した。

オプション市場の3カ月物のドル/レアルのインプライドボラティリティー は現在20%と、2月の10%をわずかに下回るところから2倍以上の水準となっている。

レアルは5月に付けた過去最安値の1ドル=6.00レアル近辺から15%近く回復しているが、ボラティリティーは高止まりしている。

総裁は、ボラティリティーに対処するため為替市場に介入することは、通貨安に直接対処するよりも難しいとの認識を示した。今週に入り総裁は、高いボラティリティーへの対処で中銀には適切な手段がさほどないと説明していた。

今年に入りレアルの下げは、特に目立っている。中銀が金利を過去最低の2%に引き下げ、財政赤字と債務が過去最大の水準に膨らむ中、レアルはドルに対して約25%下落している。

総裁は、財政規律の維持が景気や市場の支援にとって重要だとの認識をあらためて示した。

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