英、一段の刺激策必要 コロナ禍とEU離脱リスク=中銀政策委員
ロイター / 2020年9月4日 23時8分
4日、イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のソーンダーズ委員は、新型コロナウイルス感染拡大による影響のほか、欧州連合(EU)離脱に関連するリスクを相殺するために、英経済には一段の刺激策が必要となる公算が大きいとの見方を示した。写真は英中銀。ロンドンで3月23日撮影(2020年 ロイター/Toby Melville)
[ロンドン 4日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のソーンダーズ委員は4日、新型コロナウイルス感染拡大による影響のほか、欧州連合(EU)離脱に関連するリスクを相殺するために、英経済には一段の刺激策が必要となる公算が大きいとの見方を示した。
ソーンダーズ委員はオンライン向けの講演で「2%としているインフレ目標を持続的に達成するために、追加的な金融緩和が適切になると考えている」と述べた。
英中銀は新型ウイルス感染拡大を受け、政策金利を過去最低となる0.1%に引き下げたほか、資産買い入れプログラムを拡大させるなどして対応。英経済は4─6月期は過去最悪となる20%のマイナス成長に陥ったが、その後は回復の兆しが出ている。
ただソーンダーズ氏は、回復の兆しが出ているのは政府支出の急増と感染拡大抑制措置の緩和を反映しているにすぎないと指摘。こうした要因による押し上げ効果は薄れていると述べた。
2日には英中銀のラムスデン副総裁と金融政策委員会のブリハ委員が、中銀が先月示した見通し以上に英経済が打撃を受ける恐れがあると警告した。
ソーンダーズ委員も、労働市場について「大きく懸念」しているとし、全般的な経済成長は中銀が先月公表した見通しに達しない可能性があると指摘。EU離脱を巡る移行期間についても、英中銀が先月示した見通しほど円滑には進まない恐れがあると警告した。
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