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トランプ氏、コロナの経済的痛みに「無関心」 バイデン氏が批判

ロイター / 2020年9月5日 5時45分

 4日、11月の米大統領選に向けた野党民主党の大統領候補ジョー・バイデン前副大統領は再選を目指すトランプ大統領はコロナ禍がもたらした経済的痛みを理解せず、気にも留めていないと批判した。写真はバイデン前副大統領(2020年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ウィルミントン(米デラウェア州) 4日 ロイター] - 11月の米大統領選に向けた野党民主党の大統領候補ジョー・バイデン前副大統領は4日、再選を目指すトランプ大統領はコロナ禍がもたらした経済的痛みを理解せず、気にも留めていないと批判した。

この日発表された8月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比137万1000人増となったものの、伸びは前月から鈍化し、市場予想も下回った。トランプ大統領はツイッターへの投稿で「雇用統計の内容は素晴らしい!」と称賛し、雇用増の継続は米経済がコロナ禍の打撃から立ち直りつつある兆候と強調した。

バイデン氏は自宅のあるデラウェア州ウィルミントンで行った演説で、コロナ禍が引き起こした経済危機が貧富の差を一層浮き彫りにしたとし、そうした経済的痛みを「見ることも感じることも理解もできず、気にも留めない人間が米大統領を務めているというのがつらい現実だ」と批判し、労働者層に寄り添う姿勢を前面に打ち出した。

その上で「トランプ大統領はゴルフコースやバンカーを離れ、責務を果たす必要がある。大統領執務室に戻り、指導部を集め、合意を成立させるべきだ」と述べた。

大統領選に向けた選挙戦は通常、レイバーデーの祝日明けから本格化するが、両候補は今週、警官による黒人男性銃撃事件が起きたウィスコンシン州ケノーシャを訪問するなど、すでに激しい選挙戦が展開されている。

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