米、パリ協定から正式離脱 大統領選の結果次第で復帰も
ロイター / 2020年11月5日 7時53分
[ワシントン/ブリュッセル 4日 ロイター] - 米国は4日、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」から正式に離脱した。
トランプ米大統領は、同協定が国内経済に打撃を及ぼすと主張し、2017年6月に離脱を表明した。ただ、協定の規定により正式に離脱はしていなかった。
一方、バイデン氏は協定への復帰を訴えており、同氏が大統領選で勝利すれば米国の復帰もあり得る。
パリ協定離脱後も米国は国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の締約国。UNFCCCは米国のパリ協定復帰を支援する用意があるとしている。
197カ国・地域が参加するパリ協定から離脱するのは米国が初めて。
オバマ前政権は、2025年までに国内の二酸化炭素(CO2)排出量を2005年の水準から26─28%引き下げると表明していた。
バイデン氏は、大統領選で勝利すればこうした取り組みをさらに進める見通し。同氏は2050年までにCO2排出量を実質ゼロにする目標を掲げており、脱炭素社会に向け、2兆ドル規模の対策を打ち出している。
調査会社ロジウム・グループの推計によると、2020年の米国のCO2排出量は2005年の水準を約21%下回る。トランプ氏が再選された場合、米国のCO2排出量は2035年までに2019年の水準から30%超増える見通し。
一方、米国の多くの州や企業はパリ協定が掲げる目標達成に取り組んでいる。温暖化対策で連邦政府の指導力が欠ける中、25の州はパリ協定の気候変動政策を支持する方針を示している。
また、ブラックロック
バイデン氏は次期大統領選となった場合、同協定への復帰を進めるとみられる。米国は30日の手続き期間を経て協定復帰が可能だ。
この記事に関連するニュース
-
中国外相、温暖化対策の堅持要求 米高官に
共同通信 / 2024年9月7日 11時27分
-
気候変動対策資金巡る米中協議進展=米特使
ロイター / 2024年9月7日 2時45分
-
そもそも「パリ協定」って何?...知っておきたい、世界共通の「2度目標」と「1.5度目標」
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月4日 11時10分
-
「ハリスVSトランプ」米大統領選「経済政策」比較...どちらが勝つと世界と日本にプラス? 最悪シナリオは米国債のデフォルト(2)/第一生命経済研究所・前田和馬さん
J-CASTニュース / 2024年8月30日 20時11分
-
トランプ氏、現政権のクリーンエネ規制撤廃へ パリ協定再離脱=陣営
ロイター / 2024年8月30日 9時57分
ランキング
-
1ダミー会社でポケベル製造 イスラエル、米紙報道
共同通信 / 2024年9月19日 21時1分
-
2共和党知事候補「私は黒人ナチ」 トランプ氏痛手、大統領選激戦州
共同通信 / 2024年9月20日 8時34分
-
3深層韓国 〝サムスン凋落〟の日 半導体は「歩留まりの悪さ」で米大手から見放され…TSMCに受注競争で敗北 囁かれる「韓国こける」の現実味
zakzak by夕刊フジ / 2024年9月20日 6時30分
-
4《深セン市で襲撃された10歳男児が死亡》「私の子が何か間違ったことをしたの?」凄惨な犯行現場、亡くなった男の子は「日中ハーフ」と中華系メディアが報道
NEWSポストセブン / 2024年9月19日 18時5分
-
5NYダウ、史上最高値を更新 初の4万2000ドル台
日テレNEWS NNN / 2024年9月20日 7時3分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください