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豪兵士巡る中国の偽画像投稿、不正アカウントで拡散=専門家

ロイター / 2020年12月4日 19時30分

 豪軍の兵士がアフガニスタンの子どもにナイフを突きつけたように見える偽の画像を中国外務省報道官が11月30日にツイッターに投稿した問題で、サイバーセキュリティーの専門家は不正なアカウントによって拡散されたと指摘した。写真は2013年9月撮影(2020年 ロイター/Kacper Pempel)

[シドニー 4日 ロイター] - オーストラリア軍の兵士がアフガニスタンの子どもにナイフを突きつけたように見える偽の画像を中国外務省報道官が11月30日にツイッターに投稿した問題で、サイバーセキュリティーの専門家は不正なアカウントによって拡散されたと指摘した。

イスラエルのサイバーセキュリティー会社Cyabraは趙立堅外務省報道官のツイートを拡散したアカウントの57.5%は偽物だったと明らかにした。偽情報を流してメッセージを増幅させるための大規模で組織的な試みを示す証拠を見つけたという。

1344人のプロフィールを分析したところ、多くが11月につくられ、趙氏のツイートをリツイートするために1度しか使われていないことが判明したとしている。

同社はこうした動きの背後については明らかにしなかった。

オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)のアリエル・ボーグル研究員は趙氏のツイートをリツイートしたり、「いいね」を付けたりするツイッターアカウントに「異常な行動」があったと指摘した。

「11月30日と12月1日にアカウントの作成が急増した」とした上で、これが組織された怪しい動きなのか愛国的な個人の行動かを判断するのはまだ早いと述べた。

ASPIによると、新たに作成されたアカウントの多くは趙氏に加えて1人か2人しかフォローしているだけで、いいねを付けたアカウントの3分の1は趙氏しかフォローしていなかった。

キャンベラの中国大使館は4日、ABCテレビに対し、モリソン豪首相が謝罪を要求したことでアフガニスタンでの豪兵士による戦争犯罪への調査に一段と注目が集まったと主張した。

中国外務省はコメントの要請に応じていない。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

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