原油先物は上昇、OPECプラスの産油量維持への期待で
ロイター / 2021年1月4日 14時0分
アジア時間4日の原油先物価格は上昇。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」がこの日の会合で、2月の産油量を現行水準で維持することを決めるとの期待で買われている。写真は、OPECのロゴとオイルポンプジャッキ。2020年4月14日に撮影。(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
[シンガポール 4日 ロイター] - アジア時間4日の原油先物価格は上昇。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」がこの日の会合で、2月の産油量を現行水準で維持することを決めるとの期待で買われている。
0348GMT(日本時間午後12時48分)時点の北海ブレント先物3月限は0.62ドル(1.2%)高の1バレル=52.42ドル。
米WTI先物は0.55ドル(1.1%)高の49.07ドル。
エナジー・アスペクツのアナリスト、ビレンドラ・チョーハン氏は、ドル安などのマクロ要因や今年の石油部門の回復を見込んだ投資家のポジション形成が原油相場を支えている可能性があると指摘。
新型コロナウイルスが猛威を振るっている状況を踏まえて「OPECプラスが供給を抑えようとしているため、投資家心理がやや前向きになっているのかもしれない」と続けた。
OPECのバルキンド事務局長は3日、今年上半期の石油市場には多くの下振れリスクがあるとの見方を示した。
原油先物価格は2020年最後の取引を、19年平均比で約20%下落して終了。新型コロナウイルスの感染抑制に向けたロックダウン(都市封鎖)の影響が大きかった。
OPECプラスは昨年12月、1月から日量50万バレルの増産を実施すると決定し、石油市況に合わせ産油量を決定するために1カ月ごとに会合を開くことを決めた。
エナジー・アスペクツとRBCキャピタルのアナリストは、OPECプラスが2月の産油量を1月の水準に据え置く公算が大きいと予想。
RBCのヘリマ・クロフト氏は「新型コロナ感染者数が引き続き増え、ワクチンの普及が予想より遅れているため、2月の追加増産は見送るだろう」とした。
*内容を追加しました。
この記事に関連するニュース
-
OPECプラス、減産延長の可能性 正式協議はまだ=関係筋
ロイター / 2024年5月3日 1時38分
-
ゴールドマンとコメルツ銀、ブレント原油価格予想引き上げ
ロイター / 2024年4月22日 9時1分
-
原油先物は上昇、イラン報復による中東情勢悪化を警戒
ロイター / 2024年4月12日 10時53分
-
原油価格は中東情勢が沈静化しても下落しにくい 再び1バレル=100ドル突破の可能性はあるのか
東洋経済オンライン / 2024年4月9日 10時0分
-
本当にある怖い原油高の話
トウシル / 2024年4月9日 7時30分
ランキング
-
1世界3大投資家ジム・ロジャーズの残酷すぎる直言「日本の40代以上は日本以外の場所へ今すぐ引っ越しなさい」
プレジデントオンライン / 2024年5月7日 16時15分
-
2一時1ドル160円から乱高下 為替介入2日で8兆円規模か【Bizスクエア】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月8日 6時30分
-
3訪日客数が過去最高 インバウンド需要は?
食品新聞 / 2024年5月8日 10時41分
-
4トヨタの営業利益5兆3529億円、日本企業で過去最高…最終利益も倍増し初の4兆円超
読売新聞 / 2024年5月8日 14時25分
-
5アップルやアマゾンでも「失敗する」共通の特徴 プロジェクト自体は最終目的ではなく達成する手段
東洋経済オンライン / 2024年5月7日 17時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください