中国製造業PMI、12月は53.0に低下 コスト上昇
ロイター / 2021年1月4日 11時51分
1月4日、財新/マークイットが発表した2020年12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は53.0だった。杭州市の工場で昨年10月撮影(2021年 ロイター/Aly Song - RC2E0K92OPA7)
[北京 4日 ロイター] - 財新/マークイットが4日発表した2020年12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は53.0だった。景況改善・悪化の分岐点となる50を上回ったものの、コスト圧力の高まりにより11月の54.9から低下した。
ロイターがまとめたアナリスト予想は54.8だった。
財新インサイト・グループのシニアエコノミスト、Wang Zhe氏は「パンデミックの国内経済へのマイナスの影響は一段と低下し、製造業は回復を続けている。需要と供給サイドは共に改善しており、海外需要もしっかりと増加した」と説明した。
一方、投入価格指数は大幅上昇し、2017年以来の高水準となった。金属を中心とした原材料価格高が背景にある。雇用指数は若干低下し、4カ月ぶりに製造業部門の人員削減が新規採用を上回ったことが示された。
Wang氏は「原材料価格高騰によるコスト圧力の高まりと、それが雇用に及ぼす影響を注視する必要がある。これはパンデミック(世界的大流行)時に講じた景気刺激策からの出口戦略立案で特に重要な点だ」と指摘した。
新規受注と生産の指数は前月から低下したが、引き続き底堅い水準を維持している。新規輸出受注の伸びも鈍化した。
Wang氏は「コロナ感染拡大後の景気回復は今後数カ月続き、マクロ経済指標は、比較対象となる2020年上期が低水準だったことを踏まえると、今後半年堅調な数字になる」との見方を示した。
*内容を追加します。
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