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FCAとPSA、株主が経営統合承認 手続き16日完了

ロイター / 2021年1月5日 3時6分

[パリ/ミラノ 4日 ロイター] - 自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と「プジョー」を傘下に持つPSAの株主は4日、それぞれの臨時株主総会で両社の経営統合を承認した。欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会からは昨年12月に承認を得ており、世界第4位の自動車メーカーが誕生する。

経営統合後の社名は「ステランティス」。傘下にフィアット、マセラティ、ジープ、ドッジ、ラム、プジョー、シトロエン、オペルなど14のブランドを擁し、年間生産台数が約800万台、年間売上高が1650億ユーロ(2030億ドル)を超える自動車メーカーが誕生する。

経営統合手続きは16日に完了する見通し。両社はこれまでは第1・四半期中に完了するとしていた。手続き完了を受け、ステランティス株はミラノとパリの証券取引所で18日、ニューヨーク証券取引所で19日に売買が開始される。

ステランティスの最高経営責任者(CEO)に就任するPSAのカルロス・タバレスCEOは「この経営統合の準備は整っている」と表明。会長に就任するFCAのジョン・エルカン会長は「モビリティーが再定義される中、ステランティスは主導的な役割を果たしていく」と述べた。

FCAは個別に発表した声明で、統合手続き完了後、できるだけ早く株主に対し総額29億ユーロの特別配当金を支払うと表明した。

PSAとFCAはともに経営統合に伴うい工場閉鎖はないと確約している。

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