米アップルはアプリ「支配」、フォートナイト開発元が訴訟で主張
ロイター / 2021年5月4日 12時53分
米アップルのアプリ配信システム「アップストア」を巡る慣行が反トラスト法(独占禁止法)に違反しているとして人気ゲーム「フォートナイト」の開発元であるエピック・ゲームズが訴えた裁判の審理が3日始まり、両社の幹部が出廷した。法廷を出るエピックのティム・スウィーニーCEO。(2021年 ロイター/Brittany Hosea-Small)
[オークランド(米カリフォルニア州) 3日 ロイター] - 米アップルのアプリ配信システム「アップストア」を巡る慣行が反トラスト法(独占禁止法)に違反しているとして人気ゲーム「フォートナイト」の開発元であるエピック・ゲームズが訴えた裁判の審理が3日始まり、両社の幹部が出廷した。
カリフォルニア州オークランドの連邦地裁に出廷したエピックのティム・スウィーニー最高経営責任者(CEO)は、昨年フォートナイトに導入した独自課金システムがアップストアの規約違反になると認識していたと指摘。
その上で、「アップルがiOS上の全てのソフトウエアを完全に管理し、ユーザーのアプリ利用を拒否できることを世界に示したかった」と証言した。
アップルはiPhone向けに第三者が提供するソフトのほぼ全てを対象にアップストアを通じた配布を義務付けているほか、アプリ開発者に最大30%の手数料を課すアプリ内課金システムの利用を義務付けている。エピックは昨年、こうしたアップルの慣行が反競争的だとして提訴した。審理は3週間続く見通し。
エピックは昨年8月、手数料を回避するため、フォートナイトに独自課金システムを導入。これを受け、アップルはエピックをアップストアから締め出した。
エピックの弁護士を務めるクラバス・スウェイン・アンド・ムーアのキャサリン・フォレスト氏は冒頭の弁論で、アップルはアップストアを「壁に囲まれた庭」にして、10億人のiPhoneユーザーにアクセスしたい開発者から手数料を徴収していると主張した。
アップルはアップストアの規約によって消費者の安全なアプリ利用が可能になっていることで巨大市場が形成され、開発者が恩恵を受けているとし、エピックの主張に反論している。
アップルの弁護を務めるポール・ワイスのカレン・ダン氏は「エピックは消費者が現在持つ選択肢を奪うために政府の介入を求めている」と主張した。
アップル側からはアップストア責任者のフィル・シラー氏が出廷した。
今後、アップルのティム・クックCEOも出廷する予定だ。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1『地面師たち』積水ハウスの“秘密文書”に見る巨額詐欺事件の真相「ずさんな手書き稟議書」「急展開した取引」の背景に派閥争い
NEWSポストセブン / 2024年9月23日 11時13分
-
210月に「チョコレート」などまた値上げ…一方で「サンマ」「ブリ」など秋の味覚はお買い得!?
MBSニュース / 2024年9月23日 18時0分
-
3経済同友会の新浪氏、立憲・野田新代表に早速注文
日テレNEWS NNN / 2024年9月23日 16時22分
-
4都営バス「一日だけの激レア系統」運行へ 高頻度で来る「祭100」の行先は?
乗りものニュース / 2024年9月23日 17時12分
-
5「効率化で"不要になった社員"」活用する術ある?
東洋経済オンライン / 2024年9月23日 13時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください