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米クアルコム、10─12月期業績見通し予想上回る 半導体需要急増

ロイター / 2021年11月4日 9時59分

米半導体大手・クアルコムが3日発表した第1・四半期(10─12月期)の利益と売上高見通しは、携帯電話や自動車などに利用される半導体需要の急増を背景に、市場予想を上回った。9月撮影(2021年 ロイター/Wolfgang Rattay9

[3日 ロイター] - 米半導体大手・クアルコムが3日発表した第1・四半期(10─12月期)の利益と売上高見通しは、携帯電話や自動車などに利用される半導体需要の急増を背景に、市場予想を上回った。

サプライチェーン(供給網)の制約によりアップルなどのスマートフォンメーカーが利益率の高い最上位機種の生産に注力したことが、同市場向けを強みとするクアルコムに有利に働いた。中国の華為技術(ファーウェイ)がスマホ市場から撤退したことも、クアルコムに利益をもたらしている。ファーウェイのスマホには独自に開発した半導体が使用されていたが、同社の撤退によりクアルコム製を採用したスマホが増えている。

クアルコムの株価は引け後の時間外取引で3.6%上昇した。

クアルコムは10─12月期の調整後の1株当たり利益は2.90─3.10ドルになると予想。リフィニティブがまとめた予想の2.59ドルを上回った。

売上高の中間値は104億ドルと予想。アナリスト予想は96億8000万ドルだった。

アモン最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、追加的な半導体確保に向けた取り組みが効果を発揮しているとし、これが10─12月期の業績見通しに反映されていると述べた。

パルキワラ最高財務責任者(CFO)は投資家向け電話会見で、2022年度の調整後利益は20%以上の増加を見込んでいると述べた。リフィニティブがまとめた市場予想は12.5%増。

クアルコムは、半導体受託製造(ファウンドリー)パートナー企業の多様化に取り組んできた。

ムーア・インサイツ・アンド・ストラテジーのパトリック・ムーアヘッド氏は「クアルコムのファウンドリーに対するマルチなアプローチは複雑過ぎるとの見方もあったが、今では非常にスマートな対応に見える」と指摘した。

第4・四半期(9月26日まで)決算は、売上高が43%増の93億2000万ドル。予想の88億6000万ドルを上回った。

半導体部門の売上高は77億3000万ドルと、ファクトセットがまとめたアナリスト予想の72億7000万ドルを上回った。

調整後の1株利益は2.55ドル。アナリスト予想は2.26ドルだった。

21年度の半導体部門売上高は270億ドル。主力のスマホ向けモデムチップの販売が依然として大部分を占めたものの、高周波チップ、自動車向けチップ、インターネット・オブ・シングス(IoT)向けチップなどの売上高は10億ドルを上回り、半導体部門の売上高全体の38%を占めた。

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