三菱自の今期、円安で黒字拡大へ 半導体不足で販売は下振れ
ロイター / 2021年11月4日 20時12分
11月4日 三菱自動車は2022年3月期の利益見通しを上方修正した。円安や販売費の削減などが寄与し、黒字幅が従来予想から拡大する。写真は2019年10月、東京モーターショーで撮影(2021年 ロイター/Edgar Su)
[東京 4日 ロイター] - 三菱自動車は4日、2022年3月期の利益見通しを上方修正した。円安や販売費の削減などが寄与し、黒字幅が従来予想から拡大する。しかし、通期の販売計画は下方修正した。半導体不足、特に軽自動車向けが「年末までは厳しい状況が続く」(加藤隆雄社長)とみている。
連結営業利益は従来の400億円から600億円(前年は953億円の赤字)に上振れる。通期の想定為替レートを1ドル=110円(従来は107円)に円安方向へ見直した。中期計画で23年3月期に500億円の営業利益目標を掲げているが、1年前倒しで達成できる見込み。
純利益は400億円の黒字(前年は3123億円の赤字)と、従来の150億円から250億円積み増した。IBESがまとめたアナリスト13人の予測平均値185億円を大きく上回った。
4─9月期は半導体不足の影響で販売機会を逃すとともに、資材高騰も響いたが、加藤社長は「為替でカバーできた」と説明。為替以外にも「構造改革・販売施策の効果が出せた」と通期の利益予想を上方修正した要因に言及した。
<半導体調達、常に状況が変化>
一方、売上高予想は前年比38.1%増の2兆0100億円(従来は2兆0800億円)に下方修正した。半導体不足で今年度の販売計画を6万4000台引き下げ、90万3000台に見直した。地域別の販売計画は公表しなかった。
調達の可否や調達できる量が予測しにくいためで、加藤社長は「あそこの(地域で)半導体が入らなくなった、いや入らない予定だったが急遽入ることになったなど、情報が日替わりでころころ変わっている」と語った。
半導体不足による減産影響は、4─6月期決算時は上期に9万3000台と想定していたが、1万台増の10万3000台に拡大した。下期は8000台しか挽回できない見通しで、池谷光司副社長は、年間では「9万5000台くらいリスクが残ってしまう」と述べた。
(白木真紀 編集:久保信博)
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