1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

中国恒大、理財商品の投資家が会社前で抗議活動

ロイター / 2022年1月4日 17時14分

 1月4日、中国恒大集団が販売する資産運用商品(理財商品)を購入した投資家約100人が、広東省広州市の同社ビルに詰めかけて、資金の返済を求める抗議活動を行った。写真は抗議する人たちと現場を警備する警官(2022年 ロイター/David Kirton)

[広州 4日 ロイター] - 巨額債務を抱え経営難に陥っている中国の不動産開発大手、中国恒大集団が販売する資産運用商品(理財商品)を購入した投資家約100人が4日、広東省広州市の同社ビルに詰めかけて、資金の返済を求める抗議活動を行った。

同社が不動産プロジェクトを継続するため、理財商品の償還が見送られるとの懸念が背景。投資家は昨年秋にも抗議活動を実施。「恒大、金を返せ」と叫んだ。

恒大は先月31日、理財商品の投資家への償還計画を修正。同社によると、理財商品の投資家は、保有商品の償還時期に関係なく、今月から3カ月間、元本返済として月8000元(1256ドル)を受け取る。従来は具体的な金額は示さず、償還期限の月末までに投資額の10%を返済するとしていた。

これを受け、投資家の間では資金が償還されないとの懸念が浮上。抗議活動に参加した女性は「希望が持てない。怖い。だが、自分の権利を訴えなければ、状況がさらに悪化する」と語った。仕事から引退したこの女性は100万元を恒大の理財商品に投資したという。

正午時点で約60人が警備員に抗議活動を阻止された。

利回りは12%近く、ダイソンの空気清浄器やグッチのバッグまでもらえ、中国随一の不動産開発会社による保証付き――。こうした条件に誘われ、何万人もの投資家が中国恒大の理財商品を購入した。

恒大集団傘下のエバーグランデ・ウェルスは2016年、個人間で資金を融通する「ピア・ツー・ピア(P2P)」のプラットフォームとして発足し、当初はその収益を不動産プロジェクトに充てていた。エバーグランデ・ウェルスの営業担当者によると、過去5年間に恒大集団の従業員、その家族や友人、同社の不動産所有者を含む8万人以上の人々が同社の理財商品を買い、その総額は1000億元を超えた。

抗議活動に参加した電子商取引会社勤務の34歳の女性は「私たちが犠牲になると心配している」と述べた。この女性は昨年9月の恒大本社前での抗議活動に参加して以降、警察署に4回に連行されたという。

恒大のコメントは取れていない。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください