カナダ、インドと水面下で協議続ける意向 外交官退去要請報道で

　１０月３日、カナダのジョリー外相は、外交問題解決のためインドと水面下での協議継続を望んでいるとの意向を表明した。写真はカナダのトルドー首相。ニューヨークで９月２１日撮影（２０２３年　ロイター/Mike Segar）

[３日 ロイター] - カナダのジョリー外相は３日、外交問題解決のためインドと水面下での協議継続を望んでいるとの意向を表明した。

インド側がカナダ外交官４１人の国外退去を求めた、と英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）が報じたことを受けた発言。シーク教徒の分離主義運動指導者がカナダで殺害された事件で、トルドー首相がインド政府の関与を示唆して以来、両国関係が悪化している。

ジョリー外相は記者団に「われわれはインド政府と連絡を取っている」と話した。その上で「カナダの外交官の安全を非常に重く受け止めており、外交交渉が水面下で続いているうちは、そのままがベストと考えている」と述べた。

また、トルドー首相は外交問題をエスカレートさせるつもりはないと述べ、「われわれは事態を極めて重大に受け止めており、引き続きインド政府と責任を持って積極的に対処する方針だ」と話した。