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当局は介入にコメントせず 官房長官「しっかり対応」 財務官が首相と面会

ロイター / 2023年10月4日 13時3分

 3日のニューヨーク外国為替市場で1ドル150円台まで円安が進んだ直後に147円台にまで戻したことに関し、日本の当局者は4日、介入の有無にコメントを控えた。写真は松野博一官房長官。都内で2021年10月撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Takahiko Wada Kentaro Sugiyama

[東京 4日 ロイター] - 3日のニューヨーク外国為替市場で1ドル150円台まで円安が進んだ直後に147円台にまで戻したことに関し、日本の当局者は4日、介入の有無にコメントを控えた。鈴木俊一財務相は市場の動向を「極めて注意深く、緊張感をもって見ている」とし、引き続き過度な変動にしかるべき措置を取る考えを示した。松野博一官房長官は「引き続きしっかり対応していく」と語った。こうした中、神田真人財務官は岸田首相と面会した。

<過度な変動に対応、年初来の値幅もファクター>

4日朝、神田財務官は財務省内で為替介入の有無に「コメントを控える」とした上で、過度な変動に適切に対応していく考えを示した。「(為替相場の)レベルについては直接の判断材料ではない」とし、過度な変動について「一方向に一方的な動きが積み重なって一定期間に非常に大きな動きがあった場合はそれも過度な変動にあたり得る」と指摘。年初来で「ドル/円20円以上」の値幅も「1つのファクターだ」と述べた。

また、海外当局とは幅広いテーマで協議しており、日本の通貨当局として「理解が得られていることしかやっていないと思うし、これからも理解が得られると思っている」と語った。

鈴木財務相は、為替介入の有無については「お答えしない」とし、引き続き過度な変動に「あらゆる対応を排除せず、しかるべき措置をとっていく」と話した。

松野官房長官も介入についてコメントを差し控え、「政府としては引き続きしっかりと対応していく」と語った。

<首相と経済一般の話>

神田財務官はこの日の午前中に首相官邸を訪れ、岸田文雄首相と面会した。財務官によると、首相とは「経済一般の話をした」という。

クレディ・アグリコル銀行の資本市場本部シニア・アドバイザー、斎藤裕司氏は、神田財務官の発言内容は想定内とした上で「米国側と連携しつつ市場を疑心暗鬼にさせるには効果的なコメントだ」との見方を示している。

あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏は「米金利上昇に伴い、ドル高が進みやすい。ただ(前日の海外市場の急変動の動きを踏まえると)ドルは150円近辺では上値を攻めづらくなった」と指摘した。

4日の東京外為市場では、米長期金利の上昇などを背景にドルは149円台前半でしっかりと推移している。

(和田崇彦、杉山健太郎、坂口茉莉子、石田仁志)

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