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米下院議長解任で年内政府閉鎖も、格付けには影響なし=フィッチ

ロイター / 2023年10月5日 7時14分

格付け会社フィッチは4日、米下院でマッカーシー議長の解任動議が可決されたことを受け、連邦予算を巡る与野党の攻防で年内に政府機関が一部閉鎖される可能性があるとした。ただ、政府機関が閉鎖されても米国のソブリン格付けには影響しないとの見方を示した。(2023年 ロイター/Tom Brenner)

Davide Barbuscia

[ニューヨーク 4日 ロイター] - 格付け会社フィッチは4日、米下院でマッカーシー議長の解任動議が可決されたことを受け、連邦予算を巡る与野党の攻防で年内に政府機関が一部閉鎖される可能性があるとした。ただ、政府機関が閉鎖されても米国のソブリン格付けには影響しないとの見方を示した。

フィッチのシニア・ディレクター、リチャード・フランシス氏はポッドキャストで、つなぎ予算が可決された直後に下院議長の解任動議が可決されたことを踏まえると、連邦予算を巡る与野党の瀬戸際の駆け引きは続くと予想され、年内に政府機関が閉鎖される可能性は否定できないと述べた。

フィッチは8月、向こう3年間に予想される財政悪化に加え、一般政府債務が高水準で増加していることを背景に、米国の外貨建て長期債格付けを「AAA」から「AAプラス」に引き下げた。

フランシス氏は、その際に米国のガバナンスの悪化は格付けに織り込まれたとし、政府機関が閉鎖されても格付けに影響は及ばないとの見方を示した。

債券市場ではここ数日、米国のガバナンスや金利引き上げ、財政見通しを巡る懸念を背景に米国債が売られた。フィッチは政府の一般財政赤字が2023年に対国内総生産(GDP)比6%を超え、22年の3.7%から拡大すると予想。債務は25年までに対GDP比120%近くに膨らむ見通しとしている。

同じくAAプラスの格付けを米国に付与しているS&Pグローバルは先週、政府機関閉鎖は経済活動に影響を与えるが、ソブリン格付けに影響する可能性は低いとの見方を示した。

一方、主要格付け会社で唯一トリプルA格付けを維持しているムーディーズは、政府機関が閉鎖されれば政治的な二極化が財政政策立案を弱体化していることが浮き彫りになるため、米国の信用にマイナスになると警告している。

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