先週はヘッジファンド不調、強気見通しが裏目に=モルガン・スタンレー
ロイター / 2024年6月4日 12時52分
6月3日、米金融大手モルガン・スタンレーの顧客向けメモによると、世界のヘッジファンドは先週、主要な米株式指標が相次いで下落したため保有銘柄を投げ売りし、ロングポジションのポートフォリオに手痛い打撃となった。ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)
Carolina Mandl
[ニューヨーク 3日] - 米金融大手モルガン・スタンレーの顧客向けメモによると、世界のヘッジファンドは先週、主要な米株式指標が相次いで下落したため保有銘柄を投げ売りし、ロングポジションのポートフォリオに手痛い打撃となった。
同社はメモで「(ロング・ショート戦略で株式運用を行う)平均的なL/Sファンドにとって、過去数カ月間で最も厳しい週の1つだったと思われる」と指摘した。損失は、特定の銘柄の値上がりを見込んだロングポジションにほぼ集中していた。
先週はデル・テクノロジーズやセールスフォースなど一部のハイテク銘柄が期待外れだった。これに伴ってS&P総合500種が0.48%、ナスダック総合は1.1%、ダウ工業株30種も0.93%それぞれ下落した。
また、2024年1―3月期の米実質国内総生産(GDP)改定値が速報値から下方修正され、予想以上の景気減速が分かったことや、新規失業保険申請件数が市場予想よりもやや多かったことも地合いに響いた。
モルガン・スタンレーのメモによると、ヘッジファンドは全地域で売り越し、主に北米で目立った。大型株を含むハイテクやメディア、通信セクターに売りが集中し「時価総額が極めて大きい銘柄『メガキャップ』の相次ぐ下落が主導した」という。
この背景にはヘッジファンドがロングポジションに関してリスクに曝される度合い(エクスポージャー)を減らす一方でショートポジションを積み上げたことがあった。
ヘッジファンドはまた、欧州と日本を含むアジア市場の株価に先安観を抱き、ショートポジションを追加したという。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1スーパーで無料提供されている「割りばし」を大量に持って帰るのはあり?無料とはいえマナー違反になる…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年6月26日 2時10分
-
2売上2兆円、ドン・キホーテ創業者が「日本経済を決定的にダメにした」と断言する“A級戦犯”とは?
文春オンライン / 2024年6月26日 6時0分
-
3談合問題で揺れる…中部電力の株主総会で勝野会長らが株主に謝罪 コンプラ遵守など再発防止に取り組むと説明
東海テレビ / 2024年6月26日 17時45分
-
4日経平均は3日続伸、半導体関連が押し上げ 約2か月半ぶり高値
ロイター / 2024年6月26日 15時43分
-
5新NISAで人気の「NTT株」が5月から急落した深層 個人株主は急増も、海外投資家と思惑のズレ?
東洋経済オンライン / 2024年6月26日 8時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)