英仏独、ウラン粒子問題や査察でイランに圧力 IAEA決議案
ロイター / 2024年6月4日 18時3分
6月3日、英仏独の3カ国が国際原子力機関(IAEA)理事会に提出した対イラン決議案は、未申告施設から検知されたウラン粒子について改めて説明を求めているほか、核査察官の受け入れ拒否の問題も取り上げている。ロイターが決議案を入手した(2024年 ロイター/Leonhard Foeger)
Francois Murphy
[ウィーン 4日 ロイター] - 英仏独の3カ国が3日、国際原子力機関(IAEA)理事会に提出した対イラン決議案は、未申告施設から検知されたウラン粒子について改めて説明を求めているほか、核査察官の受け入れ拒否の問題も取り上げている。
ロイターが決議案を入手した。理事会は今週、決議案の採決を行う。
IAEA理事会が最後に対イラン決議を採択したのは1年半前。未申告施設から検知されたウラン粒子の調査に協力するようイランに求める内容だった。イランはウラン粒子についてまだ説明を行っていない。
今回の決議案もイランに対し、IAEAが必要と判断すればサンプルを採取させるなど、遅滞なく協力するよう求めている。
また、イランが査察に際しIAEAのトップクラスのウラン濃縮専門家の受け入れを拒否している問題にも言及し、受け入れ拒否をやめるよう求めた。
決議案には、イランが協力しなければ、IAEAのグロッシ事務局長が「包括的な」報告書をまとめ、イランにさらに圧力をかける可能性があると記されている。
ファルス通信によると、イランのエスラミ原子力庁長官は、理事会が同国に不利な決議を採択すれば対応すると表明した。
米国は新たな対イラン決議を採択すれば、イランが核活動をエスカレートさせる恐れがあるとの懸念を示している。
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