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ヒンデンブルグがデジタル銀アクソス空売り 商業用不動産リスク指摘

ロイター / 2024年6月5日 7時41分

6月4日、 空売り投資家ヒンデンブルグ・リサーチがリポートで、融資基準の緩さなどを理由にデジタル銀行アクソス・ファイナンシャルの株式を空売りしていると公表し、アクソス株が一時急落した。ニューヨーク証券取引所で3月撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)

Arasu Kannagi Basil

[4日 ロイター] - 空売り投資家ヒンデンブルグ・リサーチが4日のリポートで、融資基準の緩さなどを理由にデジタル銀行アクソス・ファイナンシャルの株式を空売りしていると公表し、アクソス株が一時急落した。終値ではやや戻し、前日比4.2%安の50.25ドル。

ヒンデンブルグは、アクソスが最もリスクの高い資産クラスを保有し、他の銀行が規模を縮小している商業用不動産(CRE)向け融資を拡大していると指摘。3月末時点の同融資残高が、3年前の55億ドルから99億ドルに増えたと述べた。

さらにアクソスの商業・マルチファミリー部門の顧客ベースは「他の銀行からローンを受けられない借り手」で構成され、問題融資につながっているとの見方を示す一方、アクソスの株価有形資産倍率が業界水準を35%も上回って割高化していると分析した。

これに対してアクソスは、ヒンデンブルグのリポートは不完全で誤解を招く内容だと反論し、CRE向けローンポートフォリオの大半で高い返済順位を確保しているなどと説明した。

S3パートナーズによると、アクソスは米地銀セクターで空売り規模が第10位。浮動株の11.84%、3億1900万ドル相当が空売りされている。

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