ダイドーリミテッドが株主還元策、50億円の自社株買い 配当も大幅引き上げ

Hiroshi Hashimoto

［東京　５日　ロイター］ - 「ニューヨーカー」などのブランドを手掛けるアパレルメーカー、ダイドーリミテッドは４日、大幅な配当引き上げと自社株買いを実施すると発表した。

２０２５年３月期から２７年３月期までの３年間、１株当たり年間１００円の配当を基本方針とするほか、最大５０億円程度の自己株式の取得を決議した。

同社が５月に発表した今期の配当予想は５円で、大幅に積み増す。自己株式の取得の時期は未定で、株価の推移や財務状況などを勘案した上で機動的に実施するという。

同社株を巡っては、アクティビストのストラテジックキャピタル（東京都渋谷区）が議決権の約３２％を保有している。

このほか、旧村上ファンド系の南青山不動産（東京都渋谷区）が共同保有者との合計で５．１４％保有していることが４日提出の大量保有報告書で分かっている。

ダイドーリミテッドでは、ストラテジックキャピタルや村上世彰氏をはじめとする株主の意見も参考にして、今回の株主還元を決めたとしている。