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原油先物は下げ幅拡大、リビア供給巡る懸念が後退

ロイター / 2024年9月4日 11時15分

原油先物価格は4日のアジア時間の取引で下げ幅を拡大している。リビアの石油生産停止の背景にある問題解決に向けた協議で進展の兆しが見られたことや世界的な需要の伸び鈍化に対する懸念が相場を圧迫している。写真はリビアのトリポリで2020年7月撮影(2024年 ロイター/Ismail Zitouny)

Yuka Obayashi

[東京 4日 ロイター] - 原油先物価格は4日のアジア時間の取引で下げ幅を拡大している。リビアの石油生産停止の背景にある問題解決に向けた協議で進展の兆しが見られたことや世界的な需要の伸び鈍化に対する懸念が相場を圧迫している。

北海ブレント先物11月限は0052GMT(日本時間午前9時52分)時点で0.28ドル(0.4%)安の1バレル=73.47ドル。米WTI先物10月限は0.31ドル(0.4%)安の70.03ドル。

リビアの東西両勢力は3日、中央銀行の新総裁を共同で任命することに合意した。石油収入の支配権を巡る対立が収まり、滞っていた石油生産が活発化する可能性がある。

中国や米国の弱い経済指標を受けて需要低迷が懸念されたことも相場を圧迫している。

米供給管理協会(ISM)が3日に発表した8月の製造業景気指数は、8カ月ぶり低水準だった7月の46.8から47.2に上昇した。雇用が若干改善した。ただ、新規受注のさらなる減少や在庫増加から、製造業の活動は当面低迷が続く公算が大きいことを示唆した。

世界最大の原油輸入国である中国は、直近データで8月の製造業活動が半年ぶり低水準に落ち込み、新築住宅価格の伸びも鈍化したことが示された。

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