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ECBの政策、過度に制約的になるリスクも=チポローネ専務理事

ロイター / 2024年9月4日 15時28分

 9月4日、欧州中央銀行(ECB)のチポローネ専務理事はユーロ圏のインフレ率が引き続き鈍化していることからECBは追加利下げが可能になるとした上で、政策が過度に制約的になるリスクがあると指摘した。7月撮影(2024年 ロイター)

[フランクフルト 4日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチポローネ専務理事は4日、ユーロ圏のインフレ率が引き続き鈍化していることからECBは追加利下げが可能になるとした上で、政策が過度に制約的になるリスクがあると指摘した。

仏紙ルモンドのインタビューで「これまでのデータはわれわれの進む方向を裏付けており、制約的な政策を引き続き緩和できることに期待している」と語った。

ただ「われわれのスタンスが制約的になりすぎるという現実的なリスクがある」とも述べ、経済を不必要に抑制することなく、インフレ率が目標に収束するようにしなければならないと指摘した。

また、競争力の伸び悩みに伴う成長低迷についても警告。「消費者信頼感や製造業を中心とする活動指標など、最近のデータのほとんどはそれほど心強いものではない」とし、「これがユーロ圏の成長見通しにリスクをもたらしている」と述べた。

投資は依然として弱く、企業が力強い回復を信じていないことを示していると指摘。新技術を開発・導入する能力を低下させ、ユーロ圏の将来の潜在的な成長に打撃を与えるとの認識を示した。

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