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9地区で経済活動が横ばい・減少、物価上昇は控えめ=米地区連銀報告

ロイター / 2024年9月5日 5時32分

米連邦準備理事会(FRB)が4日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、3地区で経済活動のわずかな増加を報告した一方、活動の横ばいまたは減少を報告した地区は前回の5地区から9地区に増加した。2022年6月撮影(2024年 ロイター/Sarah Silbiger)

[4日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が4日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、3地区で経済活動のわずかな増加を報告した一方、活動の横ばいまたは減少を報告した地区は前回の5地区から9地区に増加した。物価は全体的に「控えめなペースで上昇した」とした。

報告では「雇用主は需要に対する懸念と不透明な経済見通しを理由に、採用にはより慎重になっており、雇用拡大の可能性は低い」とも指摘した。

パウエルFRB議長らは9月17─18日に開かれる次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を現在の5.25─5.50%から引き下げる意向を明らかにしている。労働市場の悪化によって利下げ幅が0.25%ポイントとなるか、通常より大きい0.50%ポイントとなるかは不透明だ。

FRBは、緩やかな経済成長を維持し、失業率も比較的低いままの状態で、2年前に約40年ぶりの水準に高騰したインフレ率をFRB目標の2%に戻すという、経済の「ソフトランディング(軟着陸)」を実現させようとしている。

今年前半はインフレ率が予想を上回ったが、7月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比2.5%上昇と、物価上昇が緩やかとなり、FRBは目標達成への自信を強めている。

現在注目されているのは、失業率が4.3%と約3年ぶりの高水準となっており、4カ月連続で上昇したことだ。

これまでのところ、雇用市場の減速は解雇よりも、主に採用減によるものとなっている。今月4日に発表された雇用動態調査(JOLTS)で7月の求人件数は前月から減少して3年半ぶりの低水準となった。

連銀報告では、5地区で全体的な雇用者数はわずか、もしくは小幅に増えたと言及。数地区では企業が「シフトや勤務時間を減らしたり、求人分を採用しなかったり、自然減によって雇用者数を減らしたりした」と報告された。ただ、解雇は低水準にとどまった。

市場関係者は現在、FRBが2024年に関しては9月、11月、12月に金利を引き下げると予想している。

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