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米港湾スト即時終了へ、労使が賃上げ暫定合意 6年で6割アップ

ロイター / 2024年10月4日 9時6分

 米港湾労働者約4万5000人を抱える国際港湾労働者協会(ILA)と使用者団体の米海運連合(USMX)は10月3日、労働協約で暫定合意に達したと発表した。写真は、ストが実施されたバージニア州ポーツマスの港湾に積み上がったコンテナ。2日撮影(2024年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)

Doyinsola Oladipo David Shepardson

[ニューヨーク/ワシントン 3日 ロイター] - 米港湾労働者約4万5000人を抱える国際港湾労働者協会(ILA)と使用者団体の米海運連合(USMX)は3日、賃上げについて暫定合意に達したと発表した。3日目に突入していた米東海岸とメキシコ湾岸でのストライキを直ちに終了する。

事情に詳しい関係者によると、暫定合意は6年間で60%余りの賃上げを行う内容。これにより、契約期間中の平均賃金は時給39ドルから約63ドルに上がるという。

ILA側は77%の賃金アップを求めており、USMXは50%近く引き上げる案を示していた。

双方は声明で、全ての未解決の問題について交渉するため、基本協約を2025年1月15日まで延長すると述べた。

「現在の全ての争議行為を直ちに停止し、基本協約でカバーされる全ての作業を再開する」とした。

エバーストリーム・アナリティクスによると、2日時点でストの影響で滞船するコンテナ船は少なくとも45隻に上っていた。

ILAは1日、交渉決裂を受けて港湾労働者約4万5000人によるストを開始。1977年以来の大規模なストになっていた。

労組側を支持していたバイデン政権は、合意のため賃上げ額を引き上げるよう使用者に圧力をかけ、海運業界の利益が新型コロナ禍以来に増加していると指摘していた。

バイデン氏は3日、暫定合意は「強固な契約に向けた大きな前進だ」と評価した。

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