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世銀、事業環境調査を刷新 ハンガリー・エストニアなど高スコア

ロイター / 2024年10月4日 14時22分

David Lawder

[ワシントン 3日 ロイター] - 世界銀行は3日、50カ国・地域のビジネス・投資環境を調査した新たな報告書「ビジネス環境(Business Ready)」を公表した。

規制、公共サービス、業務効率の各分野でハンガリー、エストニア、シンガポールが高いスコアを記録した。

世銀は以前、ビジネス環境の国別ランキングをまとめた報告書「ビジネス環境の現状(Doing Business)」を公表していたが、上層部から中国のランクを引き上げるよう「不適切な圧力」がかかっていたことが判明したため、2021年に廃止した。不適切なデータで、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、アゼルバイジャンなどのランクが上がっていたことも判明した。

今回刷新した報告書では、こうした国をサンプルから除外。ただ、香港は調査対象とした。国別ランキングは重視せず、起業、労働者の権利、倒産手続きなど企業のライフサイクルに対応する10部門の1200項目を調査した。

サンプルとなった50カ国・地域の平均スコアは、規制の質に関する分野が65.5%。一方、電力・税務など公共サービスの有効性に関する分野は49.7%にとどまった。これは望ましいビジネス投資条件の半分しか満たしていないこと示す。

規制分野で最もスコアが高かったのはハンガリーの78.23%。次にポルトガル、ジョージア、スロバキア共和国が続いた。

公共サービス分野で最もスコアが高かったのはエストニアの73.31%。次にシンガポール、クロアチア、ポルトガルが続いた。

業務効率に関する分野で最もスコアが高かったのはシンガポールの87.33%。次にジョージア、ルワンダ、エストニアが続いた。

来年の報告書では調査対象を拡大し、米国や中国を含む110カ国・地域とする。2026年の報告書では180カ国・地域を対象とする予定。

今回の報告書では、適切なデータを収集できる低所得国、中所得国、高所得国のサンプルを全ての地域から抽出した。

シンガポールや香港といった一部の先進地域のスコアが高かったものの、ルワンダなど低所得国も多くの部門で高いスコアを獲得した。

世銀のノーマン・ロアイザ指標グループ局長は「低所得国、貧困国でも良好なビジネス環境を実現できるという希望の光が差す」と述べた。

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