南アフリカＰＭＩ、9月は51.0に上昇 インフレ緩和で2カ月連続拡大

［ヨハネスブルグ　３日　ロイター］ - Ｓ＆Ｐグローバルが３日発表した９月の南アフリカ購買担当者景気指数（ＰＭＩ）は５１．０と８月の５０．５から上昇し、好不況の分かれ目となる５０を２カ月連続で上回った。

ビジネス活動の増加とインフレ圧力の大幅な緩和で民間部門の成長が加速。２年余ぶりの高水準になった昨年８月に並んだ。

ビジネス活動の増加は主に新規受注の伸びによるもので、特に卸売と小売部門が好調だった。

Ｓ＆Ｐグローバル・マーケット・インテリジェンスのシニアエコノミスト、デービッド・オーウェン氏は「南アの民間部門経済が正しい軌道に乗っていることをあらためて裏付けた」と述べた。

投入コストの上昇率が４年超ぶりの低水準となるなど、インフレ圧力は大幅に緩和。Ｓ＆Ｐが調査した多くの企業によると、通貨ランドが対ドルで上昇したことで輸入コストが縮小した。

ただ、卸売・小売部門が伸びた一方、工業、建設、サービスなど他の部門は小幅な減少となった。

また、国内港湾における遅延など、企業は引き続きサプライチェーン（供給網）の問題に直面しているという。