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安川電機、今期営業減益に下方修正 半導体・中国の回復が想定と乖離

ロイター / 2024年10月4日 17時12分

 10月4日、安川電機は2025年2月期(国際会計基準)の連結営業利益予想を700億円から640億円(前年比3.4%減)へと下方修正した。写真は同社のロボット。昨年11月、都内で撮影(2024年 ロイター/Sam Nussey)

Ritsuko Shimizu

[東京 4日 ロイター] - 安川電機は4日、2025年2月期(国際会計基準)の連結営業利益予想を700億円から640億円(前年比3.4%減)へと下方修正した。半導体や電子部品市場の立ち上がりが想定以上に緩やかだったことや中国市場全般の回復が想定より弱いという。

IBESがまとめたアナリスト16人のコンセンサス予想の平均値は640億円で会社側予想と同水準だった。

一方、持分法適用関連会社の一部株式を売却したしたことで240億円を利益計上、純利益は540億円を640億円(同26.3%増)へと上方修正した。想定為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=155円で変更はない。

同日、250万株・発行済み株式総数に対して0.95%を上限とする自社株買いの実施も発表した。

小川昌寛社長は会見で「課題は中国の若干の回復と半導体市場の回復の2点だった」とした上で、どちらも回復が期待値を下回ったと説明した。中国政府の景気刺激策の効果は業績予想に織り込んでいないが、下期後半には効いてくるのではないかとみている。

今後については「日本の自動車中心の投資がこれ以上遅れずに動いてほしい。また、成長市場であるインドのポテンシャルをきっちりと捉えていきたい」と話した。

同社は25年度に売上高6500億円、営業利益1000億円の目標を掲げている。小川社長は「当初の規模感に行けるかは若干懸念がある」と述べ、売上高は未達になる可能性に言及したものの「付加価値の増加、間接費の適正なコントロールで営業利益1000億円を修正する気持ちは全くない」と説明した。

2024年3─8月期の連結営業利益は前年同期比30.7%減の229億円、純利益は同26.3%減の178億円となった。

四半期で見た受注は、6―8月期に前年同期比1%増と22年9―11月期以来7期ぶりのプラスとなるなど、受注環境は良くなってきている。精密に動きを制御するサーボモーターなどを含む「モーションコントロール」の受注は米国や韓国で回復しているものの、日本は弱いという。ロボットは3―5月期に続き2期連続でプラスになった。

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