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EU、中国EC企業からの少額貨物の税関検査強化へ

ロイター / 2025年2月4日 9時50分

 2月3日、欧州連合(EU)は、中国PDDホールディングスの格安通販サイト「Temu(テム)」や中国系衣料通販大手「SHEIN(シーイン)」などの電子商取引(EC)小売企業がEUの消費者に直接発送する貨物の税関検査を強化する。写真は両社のロゴ。2024年8月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Helen Reid

[ロンドン 3日 ロイター] - 欧州連合(EU)は、中国PDDホールディングスの格安通販サイト「Temu(テム)」や中国系衣料通販大手「SHEIN(シーイン)」などの電子商取引(EC)小売企業がEUの消費者に直接発送する貨物の税関検査を強化する。欧州委員会が5日出す指令の草案をロイターが3日確認した。公正な競争と製品の安全性を確保するのが狙いとしている。

この措置はEU域外のあらゆる小売業者に影響を与えるものの、指令ではテムとシーインの急成長を取り上げている。どちらも中国製商品を超低価格で出荷することで地元業者を切り崩し、150ユーロ(153.71ドル)相当未満の少額貨物に免税資格を与えるEU法の恩恵を受けている。衣料品をEUに輸入する場合、通常ならば12%の輸入関税がかかる。

欧州委は、EU全体の税関業務は「重大な安全上の危険とコンプライアンス(法令順守)違反のリスク」をもたらすオンラインで購入された製品の管理を優先するとし、全ての加盟国に参加を呼びかけた。製品の正確なリストは、加盟国との合意によって決められる。

欧州委によると、電子商取引でEUへ2024年に出荷された150ユーロ相当未満の少額貨物の91%は中国からだった。EUに24年に到着した少額貨物は計46億件で、前年の2倍超となった。

欧州委はまた、EUの国境での税関の処理能力が小包の急増に対応できるほど向上していないと指摘。150ユーロ相当の免税制限を廃止し、EU税関当局を創設して国境の処理能力を強化する包括的な税関改革案を「緊急に」採択するよう求めた。

トランプ米政権は今月1日、中国とメキシコ、カナダの3カ国からの輸入品に対する関税措置の一環として、3カ国から輸入される800ドル相当未満の少額貨物への免税を認めるデミニミス・ルールの廃止を発表した。

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