ギリシャ、フェリーのデッキでのマスク着用義務化 コロナ再拡大で

　ギリシャは、国内の島々で運航するフェリーのデッキにおけるマスク着用を義務化した。写真はギリシャのサントリーニ島近くを航行するフェリー。５月撮影（２０２０年　ロイター/Alkis Konstantinidis）

［アテネ　３日　ロイター］ - ギリシャは、国内の島々で運航するフェリーのデッキにおけるマスク着用を義務化した。新型コロナウイルス感染が急増しており、観光シーズンに悪影響が及ぶ恐れがあるため、着用義務の範囲を屋内の公共の場から拡大した。

実施期間は、観光シーズンのピークとなる４日から１８日まで。

同国で１日に確認された感染者数は１１０人で１日単位としては数週間ぶりの高水準。２日の新規感染者は７５人だった。

同国は先週、屋内のすべての公共の場、および適切な社会的距離（ソーシャルディスタンス）が守れない屋外でのマスク着用を義務化。また政府は、一段の制限強化も検討している。

ペトサス政府報道官は記者団に、マスク着用義務の順守は「船舶の搭乗人数上限引き下げにつながるより劇的な措置を避けるのに不可欠」と述べた。

これまでにギリシャで確認されている新型コロナ感染者数は４６６２人、死者は２０８人。春に感染拡大抑制のためのロックダウン（都市封鎖）に踏み切り、多くの欧州諸国に比べて比較的少ない被害に収まっている。５月末から７月末にかけては感染拡大が抑制されていたが、その後加速している。