24年度の米歳出法案、中国への備蓄石油売却禁止盛り込む

　３月３日、米議会指導部が公表した２０２４年会計年度（９月まで）の一部政府機関の予算を賄う歳出法案は、米戦略石油備蓄（ＳＰＲ）から放出される石油の中国への売却を禁止する措置を盛り込んでいる。写真は米連邦議会議事堂。ワシントンで昨年９月撮影（２０２４　ロイター／Evelyn Hockstein）

Timothy Gardner

[ワシントン ３日 ロイター] - 米議会指導部が３日公表した２０２４年会計年度（９月まで）の一部政府機関の予算を賄う歳出法案は、米戦略石油備蓄（ＳＰＲ）から放出される石油の中国への売却を禁止する措置を盛り込んでいる。

バイデン大統領は２２年にロシアによるウクライナ侵攻を受けたガソリン価格高騰に対処するため、１億８０００万バレルのＳＰＲを放出すると発表した。

同年にはＳＰＲから１００万バレルが中国石油化工（シノペック）の米国部門であるユニペック・アメリカに売却された。

民主党のシューマー上院院内総務は歳出法案について、つなぎ予算が切れる８日までに下院がまず法案の採決を行い、上院でも審議する必要があると述べた。下院は５日に再開する。