米経済、下半期に回復 来年末までに失業率5%=シカゴ連銀総裁
ロイター / 2020年5月6日 2時30分
[5日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は5日、米経済が今年下半期に成長を回復すると予想することは「理にかなう」と述べた。ただこうした予想が実現する可能性は、そうならない予想よりも若干高いにすぎないとの慎重な見方も示した。
エバンズ総裁は記者団との電話会見で「(新型コロナウイルス感染拡大抑制のための)ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)などの措置が引き続き実施されるため、経済活動の再開は当初緩慢になる」と予想。ただ、第2・四半期に2桁台に上昇すると予想されている失業率については、全てがうまくいけば2021年末までに5%に戻すとの見方を示した。
こうしたシナリオを実現させるには「コミットメントと忍耐が必要になる」と指摘。感染拡大が継続する中でも経済活動を再開させるのは「かなりの高いリスクをはらむ大胆な決断となる」と述べた。ただ、夏までにはより良く先行きを見通せるようになるとの見方を示した。
連邦準備理事会(FRB)の金融政策については、「かなり長期間にわたり」利上げを実施する理由はないと考えているとし、「平坦なままだ。財政政策のほか、財務省やその他の主要なプレーヤーと歩調を合わせ、FRBはあらゆることを実施していく」と述べた。
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