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米民主バイデン氏への献金が急増、黒人暴行死デモ受け=関係者

ロイター / 2020年6月5日 9時5分

米民主党の大統領候補指名を確実にしたバイデン前副大統領(写真)の政治資金集めを行う主要な団体や個人によると、白人警官による黒人男性暴行死への抗議デモが全米各地で繰り広げられる中、バイデン氏への政治献金がここ数日で急増した。6月2日、ペンシルバニア州フィラデルフィアで撮影(2020年 ロイター/Joshua Roberts)

[4日 ロイター] - 米民主党の大統領候補指名を確実にしたバイデン前副大統領の政治資金集めを行う主要な団体や個人によると、白人警官による黒人男性暴行死への抗議デモが全米各地で繰り広げられる中、バイデン氏への政治献金がここ数日で急増した。

トランプ大統領のデモ対応に不満を感じた人々が新たにバイデン氏への献金を決めており、その中には共和党員も含まれるという。1日にトランプ氏がホワイトハウスのそばにある教会で記念撮影に臨んだ直前に、警察が近くの広場から平和的なデモ隊を追い払ったことへの批判も背景にある。

ニューヨークを拠点にバイデン氏の資金集めを行うマイケル・ケンプナー氏は「これまでは政治に全く関与してこなかったが、何かしなくてはいけないと感じている人たちが大口献金者として浮上した」と指摘。最近の献金は「緊急性や関与の大きさが様変わりした」と述べた。

最近の献金額の過去との比較は明らかにしなかった。

バイデン氏は1日付の支援者向けの電子メールで、自身の選挙陣営による5月末の6日間のインターネットによる資金調達が目標の600万ドルを達成したと明らかにした。

バイデン氏は11月3日の大統領選で再選を目指すトランプ氏と戦う見通し。両氏の陣営はコメントの求めに応じなかった。

バイデン氏は当初、インターネットによる小口献金者からの資金調達で苦戦したが、民主党の指名獲得争いから撤退した元候補者らの助けを得てメーリングリスト登録者を2倍にしたことなどが奏功し、状況が改善した。

バイデン陣営と民主党全国委員会が4月に集めた資金は6050万ドルと、トランプ陣営と共和党全国委員会が集めた6170万ドルを下回ったものの、その差は小幅にとどまった。[nL4N2CU0SO]

バイデン氏を広告や対戦相手の調査で支援する政治団体「アメリカン・ブリッジ21世紀」のプレジデント、ブラッドリー・ベイチョク氏は、5月14日から今週までの期間は資金調達額が690万ドルに上り、今後についても720万ドルの確約を得るなど、今回の選挙期間中で最も好調だったと明らかにした。

「一部の献金者はこれを慈善活動と捉えている」と指摘。「トランプ氏は大統領になるべきではなく、150日とちょっとで変化をもたらす必要があると強く感じている」という。

バイデン氏の資金集めを行う別の主要人物は匿名を条件に、1日のトランプ氏による「記念撮影」を受けて献金者からの電話やメールが相次いだと明らかにした。献金をしているのは、従来はバイデン氏を支持していなかったが、新型コロナウイルス流行やミネソタ州ミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に膝で首を地面に押し付けられ死亡した事件を受け、資金を出す必要性を感じた人たちだとした。

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