豪ＮＳＷ州、米黒人男性死亡巡るシドニーでのデモ阻止へ法的措置

<description role="descRole:caption">　６月５日、オーストラリアのニューサウスウェールズ（ＮＳＷ）州当局は、米国で黒人男性が白人警官に暴行され死亡した事件を巡り６日に州都シドニーで予定されているデモを阻止する法的措置に動いた。写真はシドニーでの同じ趣旨のデモ。２日撮影（２０２０年　ロイター／Loren Elliott） </description>

［シドニー　５日　ロイター］ - オーストラリアのニューサウスウェールズ（ＮＳＷ）州当局は５日、米国で黒人男性が白人警官に暴行され死亡した事件を巡り６日に州都シドニーで予定されているデモを阻止する法的措置に動いた。大規模な集会となり、新型コロナウイルスの感染拡大につながるリスクがあるため。

同州の警察は当初、参加者が５００人未満になるとの認識からデモを許可していたが、主催者側によると、現時点では数千人規模になることが見込まれている。

同州のベレジクリアン首相はシドニーで、記者団に対し「ＮＳＷ州政府が、数千人もの人が公衆衛生上の規則を著しく無視するのを許可することはない」と語った。

同国のモリソン首相はこれより前、首都キャンベラで、国民に対し、別の手段で黒人男性の死亡に抗議するよう呼び掛けていた。