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アジア株式市場サマリー(5日)

ロイター / 2020年6月5日 20時2分

[5日 ロイター] - 中国株式市場は反発して引けた。米中摩擦やコロナ危機からの回復局面での政府支援策への期待が支えた。

上海総合指数<.SSEC>終値は11.5487ポイント(0.40%)高の2930.7993。

上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数<.CSI300>終値は19.066ポイント(0.48%)高の4001.251。

深セン総合指数<.SZSC>は0.2%高。創業板(チャイネクスト)総合指数<.CNT>は0.7%高。

BNPパリバのリポートによると、上海・香港ストックコネクトによる国外投資家の売買は年初来で120億ドルの買い超となった。きょうも買いが続いているという。

香港市場は続伸した。投資家心理の改善と、世界的な中銀による支援に支えられた。

ハンセン指数<.HSI>終値は404.11ポイント(1.66%)高の2万4770.41。週ベースでは7.9%高で、2015年以来の大幅上昇となった。

ハンセン中国企業株指数(H株指数)<.HSCE>終値は98.32ポイント(0.99%)高の1万0066.25。

週ベースで金融株<.HSNF>は9%高、不動産株<.HSNP>は10%高とともに2011年以来の大幅上昇だった。

ソウル株式市場の株価は6営業日続伸。新型コロナウイルス危機からの世界経済回復の兆しと新たな景気刺激策が背景。

総合株価指数(KOSPI)は30.69ポイント(1.43%)高の2181.87と、2月21日以来の高値を付けた。今年付けた最安値から50%近く回復した。

同指数は、週間ベースでは7.5%高で、3週続伸。上昇率は過去8週間で、最も大きかった。

 ブグック証券のアナリストは、欧州中央銀行(ECB)の追加金融緩和や元高、原油価格の上昇が投資家のリスク選好を高めたと話した。

ECBは4日、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の買い入れ規模を予想よりも増額することを発表した。米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数は、3月半ば以降初めて、200万件を下回った。

海外勢は731億ウォン(約6051万ドル)相当の売り越し。

5日のシドニー株式市場は続伸して引けた。オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が発表した景気回復を示す指標に加え、新たな景気刺激策が新型コロナウイルス感染拡大によって打撃を受けた経済の回復を後押しするとの見方が支援要因となった。

 S&P/ASX200指数は0.1%高の5998.70で終了した。週間では4%上昇。上昇は6週連続となった。

 豪経済は30年ぶりにリセッション(景気後退)入りしている可能性が高い。ただ、投資家らは新型コロナへの対応、経済活動の再開や政府によって実施された金融・財政政策が同国の経済成長を加速させると確信している。

 RBAは、経済の落ち込みが当初の想定ほど深刻にはならないとの見解を示し、さらなる景気刺激策への余地があると話した。豪政府は4日、建設業界への新たな支援策を発表した。

 旅行関連株は上昇。旅行業界は3月以来、ロックダウン(都市封鎖)の影響をもろに受けてきたが、(業績が)回復するとの期待が相場を支援した。カンタス航空 は3.8%高。

 金融株指数は今週、7%超の急伸。豪政府が新型コロナに伴う規制措置を緩和したことに加え、各国の中央銀行が一段の景気刺激政策を実施するとの期待が投資意欲を強めた。

(リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)

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