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メキシコ、さらなる原油減産はできず=大統領

ロイター / 2020年6月6日 3時4分

メキシコのロペスオブラドール大統領は5日、「OPECプラス」が4月に合意した量を超える減産をできる状況にはないと述べた。写真は2月、タマウリパス州にある国営メキシコ石油公社の製油所を撮影(2020年 ロイター/Daniel Becerril)

[メキシコ市 5日 ロイター] - メキシコのロペスオブラドール大統領は5日、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が4月に合意した量を超える減産をできる状況にはないと述べた。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け原油相場は急落し、OPECプラスは4月の会合で相場下支えに向けて5月と6月に日量970万バレルの協調減産で合意した。減産量は7月から12月まで同770万バレルに縮小する。

メキシコは5月と6月に日量10万バレル減産することで合意。40万バレル減らすよう求める他国からの圧力に屈しなかった。メキシコは米国が大半の差を穴埋めすることに合意したと述べていた。

ロペスオブラドール大統領は定例会見で、メキシコが4月の会合での約束を守っていると指摘。合意した量をまだ減らしていない他国に順守を呼び掛け、「われわれは生産高をこれ以上調整することはできない。約束を守るためにすでに油井を閉めた」と述べた。

ロペスオブラドール氏は高債務を抱える国営のメキシコ石油公社(ペメックス)を再生し原油生産を増やすと公約していた。エネルギー産業の民間資本への自由化に向けた改革は、ロペスオブラドール氏の就任後に中断された。

OPECプラスは6日に会合を開き、協調減産の延長を話し合うほか、イラクやナイジェリアなど合意通り減産していない国に対して順守を迫る。

ロペスオブラドール氏によると、ナレ・エネルギー相は電話会議でメキシコの姿勢を示すという。

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