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IAEA、イランの旧施設立ち入り拒否に懸念 核開発の疑い

ロイター / 2020年6月6日 6時10分

国際原子力機関は5日、過去に核兵器開発が行われていた疑いのある施設への立ち入りをイランが数カ月にわたり拒否していることに懸念を表明した。写真はウィーンのIAEA本部前に掲揚されているイラン国旗。昨年9月撮影(2020年 ロイター/Leonhard Foeger)

[ウィーン 5日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は5日、過去に核兵器開発が行われていた疑いのある旧施設への立ち入りをイランが数カ月にわたり拒否していることに対し、深刻な懸念を表明した。

IAEAは3月に公表した報告書で、イランが過去に3カ所の施設で行っていた核開発活動に関する質問に答えず、そのうち2カ所への立ち入りを拒否したことを巡りイランに警告していた。

この日公表された報告書では、疑わしい活動内容などを詳述。ある施設では「円盤型の天然ウランが存在していた可能性」があり、2003─04年に核開発の痕跡をなくす大規模な措置が取られたとしたほか、「IAEAによって指定されていない場所で核物質を使用し保管していた疑いがある」とした。

また施設への迅速な立ち入り許可を含め「IAEAに全面的に協力するようイランに要請する」とした。

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