ドイツ外相、EUの対ロシア制裁を予想 反体制派襲撃巡り
ロイター / 2020年10月5日 9時58分
10月3日、ドイツのマース外相は、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(写真)が旧ソ連の神経剤「ノビチョク」で襲撃されたとみられる事件を巡り、欧州連合(EU)が新たな対ロシア制裁を導入するだろうとの見方を示した。モスクワで8月撮影(2020年 ロイター/Evgenia Novozhenina)
[ベルリン 3日 ロイター] - ドイツのマース外相は3日、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が旧ソ連の神経剤「ノビチョク」で襲撃されたとみられる事件を巡り、欧州連合(EU)が新たな対ロシア制裁を導入するだろうとの見方を示した。
ナワリヌイ氏は8月20日に飛行機内で体調が急変し、一時昏睡状態となった。ベルリンの病院で治療を受けたが、ドイツの医師団は神経剤ノビチョクが使われたと指摘している。
ドイツ、フランスなどの西側諸国は、ロシアに説明を求めているが、ロシア政府はナワリヌイ氏が毒を盛られたと断定できる証拠はないと主張している。
マース外相はニュースサイト「Tオンライン」とのインタビューで「制裁を回避できる道はもうないと確信している」と発言。
「制裁はどのような場合でも、的を絞った、釣り合いの取れたものにする必要があるが、今回のような国際的な化学兵器禁止条約に対する重大な違反を放置するわけにはいかない。この点で欧州は団結している」と述べた。
ドイツは現在、EUの議長国。今月15-16日のEU首脳会議でこの問題を取り上げ、対ロシア制裁の可能性について協議する。
同相は、ロシアとドイツを結ぶ天然ガスのパイプライン計画「ノルドストリーム2」が制裁の対象になるかとの質問には、この計画には欧州企業100社以上が関与しており、うち半数はドイツ企業だと指摘。
「建設を凍結すれば、欧州の多くの労働者が悪影響を受けるだろう」と述べた。
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