トランプ氏投与の「デキサメタゾン」、専門家は副作用も指摘
ロイター / 2020年10月6日 6時42分
新型コロナウイルスに感染し先週末に入院したトランプ米大統領が投与を受けているステロイド薬「デキサメタゾン」について、気分変動、攻撃性、錯乱などの副作用のリスクが専門家の間で指摘されている。6月撮影(2020年 ロイター/YVES HERMAN)
[5日 ロイター] - 新型コロナウイルスに感染し先週末に入院したトランプ米大統領が投与を受けているステロイド薬「デキサメタゾン」について、気分変動、攻撃性、錯乱などの副作用のリスクが専門家の間で指摘されている。
大統領の医師団は4日、トランプ氏がデキサメタゾンの投与を受けていると表明。ホワイトハウスは大統領が順調に回復しているとし、トランプ氏本人は5日午後、この日の夕方に退院するとツイッターに投稿した。
ただ、デキサメタゾンは通常は重症患者に投与される医薬品。米国感染症学会(IDSA)は、デキサメタゾンは酸素吸入が必要になっている重症の新型ウイルス感染症患者に効果がある一方、自己免疫反応が抑制されるため、軽症者に投与された場合はむしろ害になる恐れがあるとしている。
また国際骨髄腫財団によると、副作用として視界不良や不整脈などの身体症状のほか、人格変化や思考困難などの精神症状が出る恐れがある。
南カリフォルニア大学(ロサンゼルス)の感染症専門家、エドワード・ジョーンズロペス氏は「ステロイドは非常に危険な医薬品だ」とし、「このため、デキサメタゾンは重症患者に投与されている。神経精神の面で副作用が出る恐れがあるため、極めて慎重に利用されている」と述べた。
一方、ジョンズ・ホプキンズ・センターのシニアスカラー、アメエシュ・アダルジャ氏は、デキサメタゾンは新型ウイルスに感染して血中酸素濃度が低下した多くの患者に投与されており、基本的に害はないとの見解を示している。
この記事に関連するニュース
-
スキリージ、潰瘍性大腸炎治療薬として米国FDAより承認取得、IBD領域におけるアッヴィのポートフォリオ拡大
共同通信PRワイヤー / 2024年7月19日 11時0分
-
化学物質過敏症どうやって見極める? 重症アレルギーだと誤診されやすい理由と過剰治療の危険性
集英社オンライン / 2024年7月19日 11時0分
-
バイデン氏、公務継続 新型コロナの症状は軽度=主治医
ロイター / 2024年7月19日 4時14分
-
CNN政治評論家が民主党に悲痛な評価 トランプ氏とバイデン氏を比較して「強さと弱さだ」
東スポWEB / 2024年7月18日 16時44分
-
バイデン大統領、新型コロナ感染 民主党内、撤退要求さらに拡大か
共同通信 / 2024年7月18日 10時45分
ランキング
-
1中距離ミサイル配備と警告=ロシア、独への展開に対抗
時事通信 / 2024年7月28日 19時33分
-
2イスラエルが「ヒズボラ」拠点を空爆
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月29日 3時21分
-
3プーチン大統領 中距離ミサイル配備と改めて警告 ドイツへの長射程ミサイル展開に対抗措置
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月29日 1時38分
-
4米カリフォルニア州で山火事急拡大、24時間で2倍に
ロイター / 2024年7月29日 10時27分
-
5「汚物風船戦争」は南北リアル戦争にエスカレーションか?
ニューズウィーク日本版 / 2024年7月29日 12時47分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)