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WHO、コロナ抗体薬に注力 富士フ子会社工場に生産能力確保

ロイター / 2020年11月6日 2時14分

世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの薬剤供給に向け、国際協力体制を通じたモノクローナル抗体薬の買い取りを目指しており、富士フイルムの子会社、フジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズ(FDB)のデンマーク工場に生産能力を確保したことが、内部資料で分かった。ジュネーブで2月撮影(2020年 ロイター/Denis Balibouse)

[ブリュッセル 5日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの薬剤供給に向け、国際協力体制を通じたモノクローナル抗体薬の買い取りを目指しており、富士フイルム<4901.T>の子会社、フジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズ(FDB)のデンマーク工場に生産能力を確保したことが、内部資料で分かった。

最低400万人分の抗体薬を生産するために3億2000万ドル相当を支出する計画という。

WHOと連携するユニットエイドの報道官は、モノクローナル抗体薬確保に向け3億2000万ドルの調達と支出を目指していると認めたが、契約内容についてはコメントできないとした。

富士フイルムからのコメントは得られていない。

新型コロナ向けモノクロナール抗体薬を開発する米イーライリリー の広報担当者は、富士フイルムの工場で4月から抗体薬を製造する方向ですでに合意していると明らかにした。同社の抗体薬は臨床試験(治験)が行われている。

こうした中、内部文書には、新型コロナ治療薬として使用されている米ギリアド・サイエンシズ の抗ウイルス薬「レムデシビル」に関する言及がない。ギリアドはWHOのスキームから資金提供を受けておらず、同剤に関する打診もないとした。

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